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塗料は厚く塗れば安心?実は危険!外壁塗装の「塗りすぎ」に注意

外壁塗装というと、「塗料は厚く塗ったほうが長持ちしそう」と思われる方も多いのではないでしょうか。
しかし実は、塗料の塗りすぎは外壁の劣化を早めてしまう原因になることもあるのです。
今回は、外壁塗装で意外と知られていない「塗りすぎのリスク」について、専門店の視点から分かりやすく解説します。
塗料を塗りすぎるとどうなる?

塗膜が膨れたり、剥がれやすくなる
塗料にはメーカーごとに定められた適正な塗布量があり、それを守ることで本来の性能を発揮します。必要以上に厚く塗ってしまうと、塗料の内部まで十分に乾燥せず、表面だけが先に固まってしまいます。
その結果、内部に湿気がこもり、時間が経つにつれて下記のような症状がでることがあります。
- 塗膜がプクっと膨れる
- 外壁から塗膜が剥がれてくる
せっかく塗り替えたのに、数年でトラブルが起きてしまうのは非常にもったいないことです。
ひび割れ(クラック)の原因になることがある
外壁は気温や湿度の変化によってわずかに伸び縮みしています。
しかし塗膜が厚くなりすぎると、その動きに追従できず、塗膜自体にひび割れが起こるケースがあります。
一見すると外壁のひび割れのように見えますが、実際は塗りすぎによって起きた塗膜のクラックということも少なくありません。こうしたひび割れは、見た目だけでなく防水性の低下にもつながります。
本来の耐用年数を発揮できない
「たくさん塗れば長持ちする」と思われがちですが、実は逆効果になることもあります。
塗料は適正な厚みで施工されて初めて耐用年数を発揮できるよう設計されています。塗りすぎてしまうと、乾燥不良や塗膜の不具合が起こりやすくなり、結果的に劣化が早まってしまう場合もあります。高性能な塗料を使用していても、施工方法を誤ると十分な効果が得られません。
正しい外壁塗装の基本は「適正な塗布量」
外壁塗装で最も重要なのは見た目の厚みではなく施工の正確さです。
一般的な塗料では、下塗り・中塗り・上塗りという工程で塗装を行い、それぞれの塗料に適した量と乾燥時間を確保する必要があります。これらを丁寧に行うことで、塗料が外壁にしっかり密着し、長期間外壁を守ってくれます。こうした部分は完成後には見えなくなるため、施工する業者の知識と経験が重要になります。
「たくさん塗る」より「正しく塗る」ことが大切
「塗料をたっぷり使ってくれる業者=良い業者」と思われることもありますが、外壁塗装において大切なのは量ではなく、正しい施工です。
塗料の特性や根拠に基づかずに「3回塗りのところを4回塗りますから安心です」と勧めてくるような業者には十分な注意が必要です。
また、外壁材の種類や劣化状況、使用する塗料によって最適な塗り方は異なります。その家に合った方法で必要な工程をきちんと守ることが、結果的に外壁を長持ちさせ将来的なメンテナンスコストの削減にもつながります。
まとめ
- 塗料の塗りすぎは、膨れや剥がれの原因になる
- 塗膜が厚すぎると、ひび割れが起こることもある
- 適正な塗布量と施工手順を守ることが、外壁を長持ちさせるポイント
外壁塗装を検討する際は、「どんな塗料をつかうのか」だけでなく、「どんな施工をするのか」を丁寧に説明してくれる専門店かどうかをぜひ確認してみてください💁♀️


























