屋根外壁塗装における錆止め塗装の必要性
2024.10.25 (金)更新
「屋根や外壁に錆止め塗料が必要って聞いたけど、本当に必要なの?」と疑問に思っていませんか?
屋根や外壁は錆が付きものですが、実際に錆が発生していないと「錆止め塗料は必要ないのでは?」と考える方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、屋根・外壁塗装における錆止め塗料の必要性や塗料の種類などを詳しく解説していきます。
■ 錆止め塗料とは
錆止め塗料は、その名のとおり金属の腐食を防ぎ錆を止める機能を持つ塗料です。
塗装面に強い皮膜をはり、塩分や水分、酸素を遮断・除去することで錆を防ぐ効果を発揮します。
耐用年数は短いものがほとんどで、一般的な環境下で10年、厳しい環境下で5年、さらに早いもので約3年です。
そのため錆止め塗料で下塗りしたあとは、耐候性の高い塗料で中塗り・上塗りが欠かせません。
錆止め塗料は下塗り塗料として使われるのが一般的です。
■ 屋根外壁塗装で錆止め塗料は必要?

屋根や外壁の塗装において、錆止め塗料の必要性は非常に高いと言えます。
なぜなら、錆止め塗料を使用しない場合、建物の金属部分が錆びることで重大な問題が引き起こされる可能性があるからです。第一に、金属が腐食すると、建物の強度が低下し、安定性が損なわれる可能性があります。
特に屋根や外壁などの構造上重要な部位が錆びると、建物全体の安全性に影響を及ぼしかねません。
また、金属部分が腐食すると、雨漏りの原因となる可能性もあります。錆によって金属の表面が劣化し、穴が開いたり、表面が剥がれたりすることで、雨水が建物内部に侵入する可能性が高まります。雨漏りは、建物の構造や内装に深刻な損害を与えてしまうでしょう。
さらに、錆は建物の美観を損ねる要因でもあります。金属部分が錆びると、表面が不均一になり、建物全体の外観が損なわれます。特に錆が目立つ場所では、建物の印象が悪化し、周囲環境に対する影響も考えられます。
以上の理由から、錆止め塗料を使用して金属表面に適切な保護を施すことが不可欠です。錆止め塗料は金属表面に皮膜を形成し、外部の水分や酸素との接触を遮断することで、錆の発生を抑制します。特に鉄骨や鋼板、トタンなどの金属部分が多く使用される場所や、海沿いなどの塩害や酸性雨の影響を受けやすい地域では、錆止め塗料の使用がますます重要となります。
したがって、建物の耐久性を高めた上で美観を保つためにも、錆止め塗料の使用は必要不可欠です。
■ 錆止め塗装を行うタイミング

錆止め塗装は、金属の腐食を防ぎ、建物の寿命を延ばすために重要な役割を果たします。
錆止め塗装を行うタイミングは、以下3つのケースが挙げられます。
・色褪せやチョーキング現象が見られる
・塗膜のひび割れや剥がれ
・錆の発生
ひとつずつ簡単に見ていきましょう。
① 色褪せやチョーキング現象が見られる
外壁の塗装が色褪せたり、チョーキング現象と呼ばれる粉状のものが付着したりすると、塗膜が劣化している可能性が高いサインです。塗膜の劣化によって、塗装された表面が外部の影響に弱くなり、特に金属部分が露出して錆びやすくなります。このような状況では、塗膜の再塗装が必要ですが、同時に錆止め塗装を行うことが重要です。
錆止め塗装は、金属部分に対して直接的に保護し、錆の発生を防ぐことができます。塗膜の劣化が見られる場合、早めに錆止め塗装を行うことで、金属部分を効果的に保護し、長期間の耐久性を確保できます。また、錆止め塗料は適切に施工されれば、塗装表面の耐候性や美観も向上させることが可能となります。
② 塗膜のひび割れや剥がれ
塗膜にひび割れや剥がれが見られる場合、塗装表面の劣化が進行している兆候です。ひび割れや剥がれは、外部からの水分や酸素が入り込み、建物の金属部分が錆びやすくなる可能性が高まります。このような状況では、早急な対処が欠かせません。
ひび割れや剥がれを放置すると、塗膜の劣化が進み、金属部分の錆びが進行する恐れがあります。そのため、ひび割れや剥がれが見られる場合には、錆止め塗装を行うことが非常に重要です。錆止め塗料は、ひび割れや剥がれを補修し、新たな塗膜を形成することで、金属部分をしっかりと保護します。
あわせて、錆止め塗料は塗膜の耐候性や耐久性を向上させる効果もあります。適切に施工されれば、塗膜が再びひび割れたり剥がれたりするリスクを低減させ、建物全体の耐久性を向上させることができます。
③ 錆の発生
錆がすでに発生している場合、そのまま放置すると建物の金属部分がさらに腐食し、建物の強度が著しく低下してしまう可能性があります。そのため、錆が発生している場合は、早急に対処することが不可欠です。
錆止め塗装を施すことで、錆の進行を抑制し、金属部分を効果的に保護することが可能です。錆止め塗料は、金属表面に密着して防錆皮膜を形成し、外部からの有害な要因を遮断します。
また、錆止め塗料は塗膜の耐久性や耐候性を向上させる効果もあります。したがって錆止め塗装を早急に行えば、建物の安定性や美観を確保し、長期間にわたって建物を維持できるでしょう。
■ 錆止め塗料の種類

錆止め塗料の種類は建築や工業分野において広く使用される重要な材料であり、その種類は多岐にわたります。主に油性系と合成樹脂系、エポキシ樹脂系の3つの大きなカテゴリに分類されます。
・油性系
・合成樹脂系
・エポキシ樹脂系
それぞれの特徴について簡単に解説します。
① 油性系
油性系(1種)の錆止め塗料は乾燥油を主成分としており、塗装の膜が厚いのが特徴です。
そのため、密着性と防錆性が高いというメリットがあります。
一方で膜厚が厚い分、塗料が乾くまでに長時間を要するのがデメリットです。
② 合成樹脂系
合成樹脂系(2種)は、フェノール、ウレタン、アクリル、アルキドなどの合成樹脂を主成分とした錆止め塗料です。
油性系に比べると表層が薄く、すぐに乾くという特徴があります。
合成樹脂系の塗料は紫外線に強いというメリットがあります。
一方で合成樹脂系のデメリットは油性系に比べて防錆制に劣る点です。
使用する際は、一度目に油性系、二度目に合成樹脂系を塗るなど、錆止めを2度塗りすることが推奨されています。
③ エポキシ樹脂系
エポキシ樹脂系は、エポキシ樹脂を主成分とした、油性系に次いで防錆性の高い塗料です。
エポキシ樹脂系の錆止め塗料は、塗料が浸透するために密着性が高く、素地を補強する効果があります。
耐久性や速乾性にも優れており、臭いが少なく環境にやさしい商品が多いのもメリットです。
一方でエポキシ樹脂系は油性系や合成樹脂系と比べると、紫外線に弱いデメリットがあります。仕上げ塗料を塗り重ねる際、相性によって錆止め効果が落ちてしまうため、塗料の選定には注意が必要です。
エポキシ樹脂系の錆止め塗料は、施工性と性能のバランスがよく、環境負荷も少ないことから3種類の中で最もよく使われています。
■ まとめ
この記事では、錆止め塗料の種類とその選び方、適切な塗装のタイミングについて解説しました。
家のメンテナンスは、見た目の美しさを保つだけでなく、家の機能性や価値を長期にわたって維持するためにも重要です。
適切な錆止め塗料の選定と施工は、家を長持ちさせるための賢い投資と言えるでしょう。
外壁・屋根塗装でお困りの際は、ぜひ当社にご相談ください。
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