
外壁塗装を検討する際、塗料の艶の選択に迷う方も多いはずです。
艶ありと艶なしでは、見た目の印象や耐久性、メンテナンス性などに違いがあります。
そこで今回は、外壁塗装における艶ありと艶なしの特徴を比較し、それぞれのメリットや適した場面についてご紹介します。
建物の雰囲気や周辺環境に合わせた艶選びのポイントも解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
外壁塗装の「艶あり」と「艶なし」の違い

外壁塗装において、「艶あり」と「艶なし」の明確な基準と定義はありません。しかし、外観や質感、特徴などには一定の傾向があります。
「艶あり」と「艶なし」の違いを簡単に表にまとめると下記の通りです。

それでは、それぞれの塗料のメリット・デメリットについて詳しくご紹介します!
「艶あり」と「艶なし」のメリット・デメリット
■「艶あり」のメリット

1.汚れがつきにくい
汚れのつきにくさを比べると、圧倒的に艶あり塗料がおすすめです。
2.耐久性
3.外壁に立体感が生まれる
光沢がありピカピカとした艶ありの外壁は、サイディングなどの外壁の凹凸を強調する視覚効果があります。そうすることで、お家をより立体的に見せることができます。
■「艶あり」のデメリット
1.派手な仕上がりになる
控えめな色を使用するのであれば問題ないですが、少し目立つ色で艶あり塗装を行った場合、人によっては「派手すぎる印象」を受けてしまうこともあります。
色によっては、少し光沢度を下げた塗料で仕上げるようにするのが良いでしょう。
2.安っぽく見えてしまう
適度な艶であれば上品に見えるものですが、あまりにもピカピカと光る外壁は、逆に安っぽく見えてしまうこともあります。艶ありにする場合は、外壁の色によって適度な光沢度合いを選ぶことが大切です。
3.年数が経つと艶が消えてしまう
外壁の艶は、2〜3年も経つと徐々に消えていってしまいます。
外壁の塗替えは約10~15年に一度行うため、次回塗替えのタイミングまでに艶が消えてしまうことは避けられません。
■「艶なし」のメリット

1.経年による見た目や雰囲気の変化が少ない
艶ありの場合、数年で艶が消えていくというデメリットがありますが、艶消しの場合はそういった「艶の変化」に対する心配をする必要はありません。
2.高級感のある落ち着いた仕上がり
艶消しはそのマットな質感から、高級感のある仕上がりにすることができます。
また、落ち着いた印象も持っているため、周囲の景観と調和しやすいというメリットがあります。
3.和風の家に合う
艶消しの外壁は、和風の家によく合います。
和風の家に仕上げたい、という方はしっとりとした雰囲気を持つ艶消しの外壁がおすすめです。
■「艶なし」のデメリット
1.汚れやすい
艶なしの外壁は、表面がザラザラとしていて凹凸があるため、汚れがつきやすいです。
水はけも良くないため、コケやカビも生えやすくなります。きれいな外壁を保ちたい場合は定期的に外壁を洗浄するようにしましょう。
2.耐候性が低い
ほとんどの艶消し塗料は、艶あり塗料に艶消し材を混ぜて作られているため、塗料の性能を十分に発揮できなくなります。
そのため、耐候性が低く変色・劣化が進みやすくなってしまいます。
3.地味な印象になることも
人によっては、艶消しの外観は少し地味な印象を受けてしまう場合があります。
落ち着いた色味で仕上げる場合は、「三分艶」を選ぶなど少し艶を出すと良いでしょう。
「艶あり」か「艶なし」どんな人におすすめ?
■「艶あり」がおすすめな人
・光沢のある新築のような外観にしたい
・適度な艶で上品な印象に仕上げたい
・立体感のある見た目にしたい
・耐久性が高く、汚れがつきにくい外壁にしたい
■「艶なし」がおすすめな人
・ナチュラルで落ち着いた外観にしたい
・和風の家に合う外壁にしたい
・高級感のある仕上がりにしたい
・汚れが多少つきやすくても良い
まとめ
今回は艶あり・艶消しの違いについて詳しく解説しました。
それぞれメリット・デメリットがあるため、どうしても迷った場合はぜひご自身の好みで選んでみてくださいね。艶の度合いも自由に決めることができるため、希望の仕上がりに近づけられるよう、業者とよくシミュレーションを重ねた上で選ぶこともとても大切です。
外壁塗装の色選びでお悩みの際は、塗彩工房までお気軽にご相談ください